台湾の夜市 逢甲夜市編

台中市と逢甲夜市

逢甲夜市は、台中市の西屯区・逢甲大学のすぐ隣に位置し、「文華夜市」とも呼ばれています。


そもそも台中市は「学園都市」と言う愛称を持ち、学園施設周辺には安くてお得な屋台が軒を連ね、学生達の食生活を支えている構図があるようです。

日本でも学生街にはそのようなタイプのお店が集まっていますが、台中では特にその傾向が強いみたいです。食べ物屋の屋台を中心にその規模が少しづつ拡大していき、やがては商業エリアと呼べるような規模へ成長していく・・・

ここ逢甲夜市は、台中の夜市の中でも特に成功したエリアとして非常に有名なんです。

台湾の食べ物に目がない方や夜市巡りが大好きなロングステイ派だけでなく、台湾の学園都市や学生の生活などに触れてみたい方々にもおすすめです。

格安・大盛りの逢甲夜市

逢甲夜市の主要エリアは、南北の文華路、福星路と東西の逢甲路から成っています。エリア内にはおよそ1500店もの露天や屋台などが営業していて、当然ながら、とても激しい競争があるみたいですね。

お店の入れ替わりも非常に早く、数週間ぶりに逢甲夜市を訪れてみると既に閉店しているお店もあり、そのせいでどことなく新鮮な印象を覚える・・・そんな現地台湾人の感想もあるくらいです。

そんな環境なので、ここ逢甲夜市は「格安、かつ、量が多い!」ことで台湾中にその存在が知れ渡っています。

その一例をちょっと見てみると、弁当が40元、ラーメン(ここ逢甲夜市ではなぜかラーメンというメニューがある)が50元・・・正直、超良心的な価格ですよね。

かと言って「安かろう悪かろう」というわけでは全くなく、お弁当のおかずや、ラーメンのだしに関しても、しっかりとした材料が使用されています。

台中でのロングステイも良さそうですねえ・・・私を含め、特に台湾で食を追い求めている方々にはたまらない印象です。おいしい料理をとても安く手軽に食べられるって、やっぱり台湾でロングステイする醍醐味だと思うのは私だけでしょうか。

逢甲夜市発祥のアイテムも

さらにさらに! 台湾全土にその名をとどろかせている「8元のホットドック」なーんてものもあり、とにもかくにも安く、量が多く、そしておいしくなければ生き残っていけない・・・我々お客サイドからしてみれば、非常にうれしい状況になっているんですね。

逢甲夜市を訪れる際は、とにかくお腹をすかせて出かけることが肝心です。全ての屋台でちょっとずつ食べたとしても金額の心配はあまり必要ないでしょう。でも、その前に満腹になってしまいますが・・・

特色のある台湾小吃の数も豊富な上に、創作性に富んだアイテムも非常に多く、ここ逢甲夜市が発祥の有名屋台料理やデザートなどが台湾全土へ広がっています。

逢甲夜市の盛況ぶり

逢甲夜市の営業は、お昼頃からスタートし夜明け方近くまで続きます。とにかくこの安さと量に魅かれ、毎晩人の波が途切れる事はないようです。

非公式ながら、平日は1日に約3万人、週末にもなると10万人を突破してしまうという統計があるくらいです。

仮に金曜日から3連休のようなケースでは大混雑となり、文華路の小吃大通りや逢甲路20巷の「弁当ストリート」などの超人気エリアでは、とんでもない混雑振りになるようです。

ロングステイ中に訪れるならば、やはり平日がいいかもしれませんね。あまり混雑しているより、そこそこの盛況ぶりを楽しみつつ、並んだり待ったりすることなく食べたいですしね。

別角度からの経済的な統計によると、逢甲夜市を訪れる人全体が、1年間に生み出しているビジネスチャンスは少なくとも60~100億円とも言われています。

このような状況を考え合わせると、台中市だけでなく、全台湾規模で最大の夜市の1つであると言っても決して言い過ぎではないでしょう。


 

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~PROFILE~

MOTOです。
2003年に初訪台し約1年の滞在で強烈な台湾ファンに!

その後も何度も訪台し、2008年には台湾のNPO法人さんとお仕事した際に超大まかながら台湾一周を実現。2013年、好きが高じて台湾に移住。

外食ビジネスを営む家で育つ。そんな流れで台北では食べ歩きばっかり(笑)

ワークアウト&エクササイズ好きが高じて日本ダイエット健康協会認定ダイエットインストラクター資格を取得。でも大のお酒好き&深刻なチョコレート依存症(笑)

マガジンハウス社の雑誌「anan」に掲載されました。

ananpic


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~登場人物~

アイリン。
日本生まれの日台ハーフ。小学校から高校まで台北、大学4年間は日本、現在は台北在住。
2015年3月より「MOTOとアイリンのエンディングトーク」に出演。(記事の最初の部分にも結構出てます)
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