台湾で漢方医の診療を受けました 漢方医体験談!!

強烈な肩こりのためブラッと漢方医へ

台湾で漢方医のお世話になるとは全く思っていませんでしたが、初めて中医師(=漢方医)の診療を経験しました。
 
※当コンテンツは「台湾の漢方医療」をお伝えしているものであり、特定の医療機関のご紹介は現在は行っていません。ご了承いただけますと幸いです。m(_ _)m


ロングステイ時代は全く興味が沸きませんでしたが、このところ強烈な肩こりに襲われ、症状が首から目の回りまで広がり、台湾の旅行中、ピークに達していました。

実は、今回の訪台前から肩こりの強烈さ加減にイライラしておりまして、台湾でぜひマッサージ、針、整体のいずれかのお店に出かけ、なんとか症状を改善させたいと思っていたのでした。

最終日の夜に、忠孝復興駅付近のマッサージ店にでかけたのですが、ロングステイ時代から歩き慣れた忠孝東路に、いつも無意識のうちに通り過ぎていた漢方医の診療所がまだあいていました。マッサージも併設されているようで、様子だけチェックするつもりで中に入ってみました。


受付&待ち時間

たくさんの患者さんが診療を待っている状態でした。受付で話を聞いてみると、外国人である私の場合は保険がきかないため、初診料等が現地の台湾人より100~400元程度余計にかかる、とのことでした。

その程度なら問題ないと判断し診療をお願いすることにしました。一般のマッサージ店にて一過性のマッサージを受けるより、漢方医による診察を受けた上で、漢方薬なり併設のマッサージなりを受けた方がいいのでは、と考えたんです。

そこから延々2時間くらい待つことになりました。子供も抱っこの状態のまま寝てしまっていましたし・・・ロングステイしてたら、じゃあまた明日出直しますってことになるんですが・・・

でも、なぜか待ったんですよね。結果的には待って大正解でした。結局、夜11時過ぎにやっと診察となったのでした。そもそも、夜11時になっても診察してること自体、驚きでなんですがね。

驚きの漢方診療

「漢方医ってこんなにすごいのー?」これが率直な感想でした。今まで針とか整体院に行ったことはありましたが、漢方医は初めてだったので、正直とても驚かされました。

診察室に入り、肩こりについての症状を説明すると、私の肩付近を一目見て、肩が曲がってると言われました。けっこうなお年を召された男の先生でしたが、時折、片言の日本語を織り交ぜ、おしゃべり好きな方で、とても楽しい診察でした。(基本、中国語か台湾語でした。)

診察の中心は、右手と左手の脈を診ることでした。脈を診ることが、漢方医にとっての聴診器なんだなと、その時初めて知ったのでした。

その間、いろいろな私の体の症状をズバリ言い当てられることとなりました。彼らからしてみれば、中医師としての学問を修めてるわけですから当然なんだろうと思いますが、例えば

  • 肝臓に脂肪がついてる
  • 胃があまり丈夫ではない
  • 夜寝ていて、息苦しさを感じるのではないか?
  • 呼吸器系も強くない

などなど、脈を診ただけでズバリ言われちゃうと、我々一般人としては、どうしたって驚いちゃいますよね。


さらに耳のツボ治療までセットになっていた

kanpoyakuこの先生は、診察して漢方薬を処方するだけではなかったんです。なんと、耳ツボ治療もセットになっていたんです!

今、日本で注目されつつある、耳ツボダイエットと基本的には同じ要領だと思いますが、日本でそれを体験していないので・・・

私が受けたものは、症状に合致する耳のツボに、直径2ミリ程のベアリングのような黒い球状のものを、埋め込むかのように強く押し付け、そのまま医療用テープで固定するという処置でした。

これがかなり痛かったです! ロングステイ時代に受けた、足ツボマッサージみたいな感じでした。

左右の耳にそれぞれ6箇所の耳ツボ治療が施され、1週間程度はそのままを維持して、テープの上から自分でツボを刺激するように言われました。この耳ツボ治療だけでも1000台湾元ほどかかると思われますので、この先生はかなり良心的な漢方医だなと感じました。

診療&処置時間はだいたい20分程度です。だから1時間に3人~4人程度しか診察できず、混雑するんですよね。同時に、この先生自体に人気があることも大きな理由だと思いました。他の患者さんの話を聞いてみると、口コミで紹介された人も結構いました。

漢方薬を飲む期間は自分で決めました。私の症状で漢方を処方すると、1日160台湾元かかると言われたので、とりあえず1週間分を注文し、診察料など含め全部で1120台湾元でした。おおよそ4000円程度ですよね。漢方薬は諸々の症状に合わせて調合され、1回分ごとにパックされていました。

診察、耳ツボ治療、7日分の漢方薬の合計が4000円であれば、納得の価格だと思います。ちなみに1日の服用分は4回です。おまけに、改めて計算してみると、初診料や診察料が全くチャージされてないんですよね。帰宅してから2度ビックリって感じでした。


漢方医初体験の感想

今回、初めて漢方医にかかったわけですが、正直、台湾の人がうらやましいと感じました。 西洋医学と東洋医学の両方を自由に選択できるわけですから。

漢方医というものに初めて触れ、私の台湾との関わりも、もっともっとおもしろい方向へ転がっていきそうです。ますます台湾がおもしろく感じました。

※当コンテンツは「台湾の漢方医療」をお伝えしているものであり、特定の医療機関のご紹介は現在は行っていません。ご了承いただけますと幸いです。m(_ _)m


 

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~PROFILE~

MOTOです。
2003年に初訪台し約1年の滞在で強烈な台湾ファンに!

その後も何度も訪台し、2008年には台湾のNPO法人さんとお仕事した際に超大まかながら台湾一周を実現。2013年、好きが高じて台湾に移住。

外食ビジネスを営む家で育つ。そんな流れで台北では食べ歩きばっかり(笑)

ワークアウト&エクササイズ好きが高じて日本ダイエット健康協会認定ダイエットインストラクター資格を取得。でも大のお酒好き&深刻なチョコレート依存症(笑)

マガジンハウス社の雑誌「anan」に掲載されました。

ananpic


→さらに詳しいプロフィール

~登場人物~

アイリン。
日本生まれの日台ハーフ。小学校から高校まで台北、大学4年間は日本、現在は台北在住。
2015年3月より「MOTOとアイリンのエンディングトーク」に出演。(記事の最初の部分にも結構出てます)
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