台湾人の親日感情に感謝! 歴史と経済にその理由を探る

台湾に住んでいると、台湾の人々から好意的な対応をしてもらったというケースがかなり多いですよね。滞在期間も長い方々は、その頻度も多いことと思います。


欧米では、日本人が好意的に受け入れられることってあまり多くないような気がします。だからと言って特に否定的な眼差しを向けられているかと言えばそうでもありません。

自分の国の中でも、ご近所や親戚同士などでいがみあったりすることもあるわけですから、外国人という存在に対しては、良い印象と悪い印象が同時に入り乱れるのは普通のことでしょう。

ただ、日本という国は、戦後の猛烈な経済的復興で、世界でも有数の経済力を誇った時代がありますし、現在も日本製品は非常に大きな知名度があります。そういう意味では、肯定的であれ否定的であれ、そのインパクトは比較的大きなものであることは言えると思います。

そんな中、台湾では日本語を話してくれる年配の方々や若い方々、日本人だとわかると、好意的な表情で、精一杯コミュニケーションをとろうとしてくれる方など、日本人としては、とても有難いなと感じる機会がとても多いんです。



歴史が残したもの

世界でも非常に希少な「熱烈」とも言える台湾の人々の親日ぶりは、台湾と日本を取り巻く歴史にひとつの理由を見出せると思います。日本は、以前、台湾を領土として経営していました。

この時の政策は、鉄道、道路、湾港、農業用水利施設、ダム建設と水力発電事業、医療技術・衛生環境の向上など生活に不可欠な近代的インフラを整備したり、台湾の特色を生かした産業を興し、台湾経済の発展や、農産物の生産が飛躍的に向上したなどの現実があります。

反面、日本による統治は、結局は日本側にとってのご都合主義であることは明白でしょう。蜂起も当然、複数存在しています。

ただ、敗戦で日本が台湾を放棄した後、台湾を統治した蒋介石政権は、二・二八事件に代表される大規模な弾圧を行ったんですよね。私も台湾に住んで初めて知ったのですが、外省人と本省人との間に溝があるんですよね。

日本による統治と、蒋介石による弾圧と外省人優遇の統治。この歴史が現在でも台湾人の親日の根底を成している部分は大きいと思われます。



日本語教育世代の実情

以上のような歴史があり、日本統治時代の日本語教育を受けた世代は、日本に対して好意的な見方が多数をを占めているようです。

私自身も、台湾人のホームパーティーのようなちょっとした集まりに招かれたとき、年配の台湾人の方から大歓迎を受け、かなり昔の日本の歌を熱唱していただいた経験があります。

裕福な家庭に育った本省人ほと、その傾向が高いと感じます。そのような家庭の子供たちは台湾内の日本人学校、女学校などで学んだり、日本本土の大学へ進学したため、日本との直接的な繋がりが深く、現在でも、1年の半分は日本の拠点に住んでいたりと、繋がりが継続しているケースが多いです。

この世代は普段は台湾語を話し、日本語が堪能で北京語はほとんど喋らない、又は喋れないケースが多いんですよね。って言うか、日本時代以前に、台湾には台湾語が主体であり、北京語などは使用されていなかったわけですから。

蒋介石政権に弾圧されたため、北京語など意地でもしゃべりたくないし、学ぶつもりはない・・・彼らの話を聞いていると、そんなケースが多いんだなと実感しました。



哈日族と西門町

台湾の若い人たちに目を向けてみると、彼らの親日感情は、日本の経済発展がさらに後押したという感覚を得ています。

現代の台湾の若い世代は、祖父母や両親から歴史的な出来事を言い伝えられ、どちらかといえば、日本に対し友好的な感覚が根底にあったことは事実でしょうし、本省人が圧倒的な人口構成を形成しているのも要因です。

しかし、それだけで現在の台湾の人々の熱烈な親日ぶりが形成されたとは考えられません。現地の台湾人にいろいろと話を聞いてみると、個人的には、日本の物質文化が非常に大きな影響を及ぼしていると感じています。

現代人の生活を支える、いわゆるハイテク家電、自動車などの日本製品。非常に高性能でデザインも魅力的であり、世界に誇る品質水準です。

アジアで最も先進的な国家となった日本の製品や文化が、台湾人の若い世代の心をとらえる格好になったわけです。

高額で質の良い日本製品を利用し、その機能性やデザイン性を堪能する。さらにそれを所有することにより高まるステイタス。日本というブランドが確立したわけです。

そこから日本のファッションや漫画などの文化もますます支持され、今日の西門町のようなエリアが出来上がったのではと感じています。



哈日族は日本人以上に知日派

さて、ご存知のように哈日族とは、日本が大好きな人たちのことを指しますが、最近は、単に日本の文化に憧れる人々だけでなく、日本をより深く知る知日派の人々も含むようです。

哈日族である私の友人達を見ていると、面白いことにいろいろ気づかされます。

私のような哈台族は台湾が住みやすい、台湾に一生ロングステイしていたい、が口癖ですが、友人の哈日族は、日本が住みやすいし、実際、日本に住みたいと言うから不思議です。

彼らは日本の情報に詳しく、最新の情報を私なんかより先に知っているケースが多いんです。訪台する時は買い物を頼まれますが、「えー、そんなCD発売されてたんだぁー」とこちらが驚いてしまうほどです。

日本語を自在に操る人も結構いますが、喋れない人も多いですね。だた、日本のウェブサイトをよく訪れるため、情報を検索したり、サイト内から情報を収集するコツは心得ているようです。

日本人が台湾で漢字から何となく意味を連想し、うまく事が運んだりすることがあるように、哈日族の台湾人も漢字から連想し、しっかりと最新の情報を理解しているようです。

さて、今回は台湾人の親日感情についてお伝えしてきましたが、日本人として素直に感謝しようと思っています。これだけ日本や日本人に好意的な感情を抱いくれている人々に出会ったことがありません。

日本からたった3時間程度のところに、こんなに心強い隣人がいてくれることは、日本人にとって誇るべきことだと思います。今後ますます日本人と台湾人の友好関係が発展していくことを望むと同時に、哈台族ロングステイヤーの1人として、ますます台湾を楽しませてもらおうと思っています。


 

~PROFILE~

MOTOです。
2003年に初訪台し約1年の滞在で強烈な台湾ファンに!
その後も訪台し、2008年には台湾のNPO法人さんとお仕事した際に超大まかながら台湾一周を実現。
2013年、好きが高じて台湾に移住。現在、トータルの海外在住歴19年目に突入。

最近食べ歩きばっかりしてますが、体脂肪率は19%台を何とかキープ。
でも深刻なチョコレート依存症(笑)

雑誌「anan」に掲載されました。

ananpic


→さらに詳しいプロフィール

~登場人物~

アイリン。
日本生まれの日台ハーフ。小学校から高校まで台北、大学4年間は日本、現在は台北在住。
2015年3月より「MOTOとアイリンのエンディングトーク」に出演。(記事の最初の部分にも結構出てます)

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